相談の内容
20歳代の男性飲食定員から「社長に退職を申し出た際、女性定員との関係を咎められ、セクハラをしたことは事実だから合意書を書くよう責められた。社長ら3人に取り囲まれていたため断れなく、
「150万円支払います、月々30万円を払います」との合意書を書かされてしまった。その時に自分の使用車両と財布を取り上げられた」との相談。
聴取結果
- 退職させないため相談者の自宅や実家にも相手方が来ている。
- 合意書の金額欄には作成時は空白であったが、後日金額が記入された。
- 合意書の保証人はこの女性店員がなっている。
- 合意書は2通作成したが、自分の手元にはない。
- 現在も退職を認められず働いている。
当番弁護士が受任
- 相手方に受任通知を送付し、退職の申し出、合意書の無効、車両と財布の返還を請求。
- 警察への今後の対応を依頼。
- 未払い給与の支払い請求。
当番弁護士の指導
- 相手方が何か言ってきたら、弁護士に一切委任した旨を伝え、それ以外は対応しない。
- 相手方が強引に押しかけてきた場合に備え、所轄警察署に事前相談する。
示談
相談者が早期解決を望んだことから、相手方に退職を認めてもらい車両と財布の返還を受け解決した。